1958-10-29 第30回国会 衆議院 予算委員会 第2号
しかしそれは共産主義の赤化資金だと言うわけには私は参らないと思う。たとえばアメリカから、いわゆる生産性向上運動の関係で、政府関係あるいは多くの関係の人たちが、向うのオール・ギャラで招待をされているのとちょうど同じだと思う。そういう意味で、先ほど午前中の愛知法務大臣の答弁は私は誤解を招くと思う。
しかしそれは共産主義の赤化資金だと言うわけには私は参らないと思う。たとえばアメリカから、いわゆる生産性向上運動の関係で、政府関係あるいは多くの関係の人たちが、向うのオール・ギャラで招待をされているのとちょうど同じだと思う。そういう意味で、先ほど午前中の愛知法務大臣の答弁は私は誤解を招くと思う。
それは日ソ親善協会という団体、今は改称して日ソ協会と申しますが、それに百中友好協会、さらに平和委員会、こういう三つの団体の財政的な運営が何か共産圏からの政治資金、つまりよく言う赤化資金というものによってまかなわれているということが、アメリカのたしか大使館だったと思いますが、そういうところから出たのであります。そしてそれがジャパン・タイムズだったかに相当大きく載りました。
○唐澤国務大臣 ただいまお話のありましたジャパン・タイムズの記事、並びにそこに書かれておった内答につきましては、今初めて承わるところでございまして、初耳でございますが、おそらく私も今おあげになった三つの団体が赤化資金でその経済をまかなわれておるというようなことは、これは毛頭なかろうと考えます。
またその計算方法は正確であると思うかという御質問に対しまして、正確とは思っておりませんと、こういうように前段ではっきり申しておるのでありますから、この点は速記録を御精読いただきますならば、御理解を願うことができると思うのでありますが、なお政府当局といたしましては、これらの三団体の財政が、ジャパン・タイムスに記載されておりますように、赤化資金によってまかなわれておるものであるとは見ておりません。
○田中(稔)委員 次に今度のことでありますが、アメリカ大使館が極東旅行のためにやってきたアメリカのジャーナリストに対して、日本共産党並びにそういう日中友好協会その他の日本の国際友好団体の経理の内容についていろいろ発表をする、そしていかにもこれが中ソ両国からきた赤化資金によってまかなわれているような印象を与えているわけであります。
従いましてこれらの団体につきましても、私は今日までのいろいろな調査や何かから見て、これが特に赤化資金においてまかなわれておるとかなんとかいうことはもちろん考えておりません。しかし同時に将来の問題につきましては、そういうふうな誤解を招かないように、これらの団体におきましても十分に注意をしてもらいたい、そして本来の目的を逃するように努めてもらいたいと思っております。